太田隆次の人事講座

人材力とオーケストラ [目指せ!人事の雑学王]

投稿日時:2012/05/17(木) 09:00rss


 あるアメリカのグローバル企業は、社員の行動指針を「シンフォニー」という、
オーケストラのデザイン付きのカードにして全社員に持たせています。

 日本人は国民性として「皆、同じ」意識が強いので、少し個性が強いと「協調性に欠ける」とレッテルを貼り異端者扱いしますが、
日本人社員も多様化している上に、グローバル企業では多種多様な社員が集まってきます。
これからは日本流の働き方や価値観を押し付けるわけには行きません。

 グローバル化で社員が増えると、言葉だけでなく、国民性、能力、得意技、性格、趣味、価値観などすべてが異なって来ます。
しかし、企業目的は一つで経営目標の達成です。
 そこでこの企業では、多様化した人材力は、ちょうど、オーケストラの指揮者が楽団員個人の様々な楽器の演奏を
シンフォニーという一つの音楽にまとめるのと同じということを視覚でも理解させるために、
シンフォニーと名付けたクレジットカードサイズのカードに、異なる楽器を背景にデザインして、行動指針として配布しています。

 野球球団と選手も同じで、選手たちは体力、打撃や守備の得意技、野球哲学などが違いますが、
監督は、それらすべてを知り抜いた上で、ただ「勝つ」という球団の単一目的を達成しなければなりません。

 人材の個性化と多様化がますます進む一方で、企業競争はグローバル規模でますます厳しくなっています。
生き残る道は、多様化した人材をオーケストラ楽団員に見立てて最高の演奏をしてもらうしかありません。