太田隆次の人事講座

「歴史にもしも」と、「宇宙にもしも」と、「人事にもしも」 [目指せ!人事の雑学王]

投稿日時:2013/03/25(月) 09:00rss


「歴史にもしも」という言葉があります。
最も有名なのは「もしクレオパトラの鼻が低かったら歴史は変わっていただろう」です。

歴史上の事実としてもう変えようがなく、今更、議論してもしょうがないのですが、
「もしもこのことがなければ、その後の歴史はきっと変わっていただろう」「こうなったのではないか」と
仮想の世界を想像してみるわけです。


「歴史にもしも」は恐ろしい
日本の歴史で「もしそうなっていたら、その後はこうなっただろう」がいくつもあります。

たとえば、 「もし元寇の役で日本が負けていたら、日本は今も中国の属国になっているだろう」
「もし関ヶ原の戦いで西軍が勝っていたら、大阪弁が標準語になっていただろう」
「もし江戸幕府がキリスト教を禁止しなかったら、日本はヨーロッパ諸国の植民地になっていただろう」


「宇宙にもしも」はもっと恐ろしい
しかし「宇宙にもしも」はもっと恐ろしいことになります。

さる2月15日のロシアでの直径10メートルほどの隕石がリアルタイムの動画で世界中を驚かせました。
もしこれがもっと大きい隕石だったらどうなったでしょう。
実際に、6500万年前にメキシコのユカタン半島に落下した巨大隕石の衝突で土砂が数年間舞い上がり、
太陽の光が地球に届かなくなり恐竜をはじめ全生物が殆ど死に絶えたといわれます。

木星と火星の間に大小取りまぜて10万個以上もの小惑星が太陽の軌道を回っていて、
そのうち直径20センチ重さ2キロぐらいの小さいのが隕石となって地球に年間800個ほど地球に落下しているそうです。
46億年前、太陽系が爆発で出来た時、火星になる筈の一部の岩石が木星の引力に引っ張られて火星になり損ねて
中間に浮かんでいるのが小惑星の群れといわれています。
話題になった「はやぶさ」もその一つです。

小惑星が地球に近づかないか、全世界で小惑星が軌道を見張っています。
先日2月16日に直径45メートル、質量13万トンの2012DA14と称される小惑星が地球に地球2個分の距離まで接近しました。
もし衝突していれば大変なことになります。
日本では日本スペースガード協会が24時間体制で観測し「宇宙にもしも」に備えています。


「人事にもしも」が最も恐ろしい
組織の人事にも「もしも」があります。
ドイツ国民がヒットラーのような独裁者を合法的ですが選んだための世界規模の悲劇や、
日本の国内政治でも政治家のミスキャストで国や国民が沈滞した例は後をたちません。
企業では、「事業活動の失敗は取り返せるが人事のミスキャストによる経営の失敗は取り返せない」といいます。
従業員や家族の生活のすべてが掛かっていますから、従業員には最も恐ろしい「もしも」です。

経営トップからあらゆる人事のミスキャストがないよう万全を期しましょう。