太田隆次の人事講座

雇用不安と高齢化時代のキャリアの守り方 [人事の教養]

投稿日時:2013/04/24(水) 09:00rss


 人生の幸せはキャリア次第です。残念なことに現代は、リストラ、企業合併、グローバル化、少子高齢化による雇用改革、人材流動化を進める公的な動きなど誰しも雇用不安が一杯です。ちょっと立ち止まってこれからも今のキャリアでいいのか、キャリアの守り方の四つのヒントです。

1. 年齢 ― 最終キャリアは30代後半には決めよう
         キャリアは誰もが若い間は手探りの段階ですが、遅くとも30代後半には決めておかないと、
         40歳を超えてからではキャリアアップの時間が足りなくなります。


2. 専門性の数 ― 社外で通用する複数の専門性を持ってサバイバルしょう

よくいわれることですが、
ヨコイチ型 社内の仕事は何でもこなすが、実は社外で通用する専門性がない。かつての日本のサラリーマンに多かった「ゼネラリスト」で、「つぶしがきく」「経営者、管理職への近道」と、むしろ誇りにさえ思われた時代がありました。しかしそれはもう昔ばなしです。 今は、「何でも出来る」は「何も出来ない」の意味です。
タテイチ型 I型ともいわれ、例えば人事なら人事一本、液晶技術一本というタイプです。
これまで、余人に代え難い高度の専門技能を持てばキャリアは安全といわれました。
しかし、少子高齢化で労働人口が激減し労働やスキルの多能化が進む、技術革新で技術のシステム化と総合化、ITソフトウエアの進化で高度の専門技能が不要化、企業合併などで、個人の狭い専門技能が災いして雇用がますます不安になります。
 T型 どの部門の仕事もこなしながら、余人に代えがたい専門性を持つ丁度Tの字のようなキャリアを持つことです。専門性は磨きながら、社内ローテーションや畑違い部門への異動も前向きに進んで経験することです。
 Π型 T型に専門性をもう一つ加えて、ギリシャ文字のパイの字型のキャリアを持つと更に 安定性を増します。


3.独立、起業 ―  組織外にも目を向けて、独立、起業に結びつくキャリアを築いておこう。
             最近は, 組織内のキャリア開発や組織から組織への横滑りの転職より、日頃から組織外にも目を向けて、
             自分の強みと蓄積した専門性、ノウハウ、人脈などを生かして独立、起業のためのキャリアを築いた上での
             退職が増えています。


4.定年退職後 ― 80歳人生に備えたキャリアデザインを早く準備しておこう。
             現代の高齢者の多くは、高度成長時代の在職中に定年退職後のキャリアの準備をして いなかったため、
             退職後の家庭内や家庭外での自分の居場所がなく、生き甲斐探しや趣味の同好会探しなどに苦労している
             のが現状です。
             今後は更なる平均寿命の伸びと高齢化と独居老人の増加がますます進むので、在職中に、
             退職後の長い老後生活を支える資産と心身の健康が守れるキャリアデザインを
             一日も早く描いておくべきです。