太田隆次の人事講座

今も役立つ良寛のコミュニケーション術 [目指せ!人事の雑学王]

投稿日時:2013/06/20(木) 09:00rss


江戸後期の曹洞宗の名僧良寛(1758~1831)には書、画、説話、戒語、名言など多くの遺作がありますが、そのうち自分や親しい人に向けたメモ風の戒語集が有名です。戒語はどれもが当時の世相や人々の心を反映していて、「昔もそうだったのか」と現代にもそのままあてはまるのには驚かされます。

分量が多いので全部ではありませんが、そのうちの幾つかを、現代でも私達が日常のコミュニケーションにも役立てられるように動機別に分類しましたので役立てて下さい。

動機 良寛が戒めたこと 現代日本人も
自己顕示 好んで唐言葉を使う
田舎者の江戸言葉
引き事の多き学
者臭き話
茶人や風雅臭き話悟
り臭き話公事の話  
己が氏素性の高きを誇る 
説法の上手下手を語る
外来語、横文字を殊更によく使う
東京弁を無理に使う
文献や名句の引用が多い
学者の説を知ったかぶりでとかく引用する
うわべだけの風雅な言葉をひけらかす
世の中はそういうものと講釈する
好んで政治談義をして自分を高く見せる
先祖や遠い親類の家柄までひけからす
優越したい 言い聞かせようとする  
差し出口
人のもの言い切らぬ内にものを言う
客の前で人を叱る
話の腰を折る
見下し、命令口調の言い方をする
自分がこうした、ああしたと恩着せがましい
「自分の方が優越している」と, 相手を遮る
自分の優越性を殊更に客人にも知らせる
話題を急に変える
弁解 酒酔いをことわりに    
己が悪しき事を人に塗りつける
酒を飲んでいて何も覚えていないと言い訳する
自分が悪いのを人のせいにする
言葉遣い 話の長き
言葉の多きこと
慌ただしくものを言う
人の耳に口をつけて囁く
表裏口
心にもなきことを言う
人を隔てることを言う
よく心得ぬことを言う
事々しくもの言う
さしたることもなきことをこまごまと言う
老人のくどき
若い者の無駄話
どうでもいいことを長々と話す
多弁、饒舌、軽薄で要点が分からない
早口、口達者でくどくて、ついていけない
「ここだけの話ですが」が多い
相手によって話が違う
本心でないことを口走る
人が仲違いするような告げ口をする
よく知らないことを言う
オーバーに言う
小さいことをこまごま言う。
老人はくどくど話す
若いものは無駄話が多い

江戸時代も平成時代もコミュニケーションの苦労は変わりませんね。