太田隆次の人事講座

日本人の英語力についての議論 [人事の教養]

投稿日時:2013/08/21(水) 09:00rss


日本人の英語がダメなのは、学校の英語教育に問題があるからだ


「日本人の英語がダメなのは日本の英語教育がダメだからとよくいわれるが、現場英語教員として怒りを覚える。
 中学や高校での英語は多様な進路の可能性を持つ生徒達が学ぶべき歴史、理科、数学、社会などと同じ
 教科の一つに過ぎない。学校の英語教育はビジネス社会での英語の即戦力や英会話を教えるためではない」
 

「日本の英語教育の欠点は、大学の入試問題を見れば一目瞭然で、クイズのような文法や構文やネイティブにすら難解な
 英文和訳に偏っていることである。中学校から大学まで10年間、同じパターンだから大学を卒業しても、英語は一応読めるが、
 殆ど話せない、殆ど聞きとれない、殆ど書けない学生がビジネス界に入ってくるのである」

 
小学英語は役に立つのか


「小学英語のテキストを見ると、相変わらず文法学習が中心で、中学校英語の欠点が小学校英語から始まるに過ぎない。
 小学生の時代から楽しみながら英語に触れる重要性が強調されるが、現場では英語教育のトレーニングを受けたことがない
 教員が教えることに不安を抱えたままである」
 

「小学生時代から英語に慣れ親しむことの効果は非英語圏で実証済みであり、日本人成人に多い、英語を話せない、
 聞きとれない、書けないなどいわゆる英語アレルギーは小学生時代から慣れ親しむことで解決できる。
 教員の英語能力の問題はあるが、今後再教育したり、外国人教員を増やしたりなどの政策で解決できることである。
 現状だけで判断するのは本末転倒である」

 
英語能力資格は社員の英語力を保証するものか


「TOEICは日本人を対象としたビジネスコミュニケーション力の「読む」と「書く」の二つの能力だけを測る日本でしか通用しない
 「日本標準」に過ぎず海外での英語力証明にはならない。ひろく国際社会での英語力の「読む」と「書く」と「話す」と「聞く」の
 四つの能力全部を測る「国際標準」のTOEFLに移行すべきである」
 

「資格の点数はどれも目安として役に立つ。
 日本企業では、TOEIC 730点(990点満点)、英検準1級、TOEFL 80点(120点満点)以上が目安とされている。
 TOEFLは、2009年の公表では、アジア30カ国中、韓国81点、中国76点、北朝鮮75点、日本67点で下から二番目だった。
 この順位は毎年殆ど変わらない」
 
尚、TOEFLの詳しくは次のURLをご覧下さい。http://ja.wikipedia.org/wiki/TOEFL 


聴きながらネイティブの英会話力が身につくというCD英会話教材は役に立つか


「言葉は環境で暮らしながら自然に身につくものである。その意味で会話のあらゆるシチュエーションを想定し、ネイティブの発音、
 イントネーションをCDで耳に繰り返し聞かせるのは理にかなっている。しかし、どの教材も英会話の領域であり、
 実際のビジネスシーンは日本語でも会話の部分はごく限られているように、この種のCDが英会話教材である限り幾ら聴いても
 オールマイティではない」


「CD教材で英会話の表現や発音を耳に覚えさせて口に再生させる回路をまず作り、
 次のステップとしてビジネスや時事問題や文化をネイティブが収録している市販のCDを聞き流して耳に覚えさせれば、
 ストーリとして自分の口で再生出来るようになる」