太田隆次の人事講座

アメリカ版「二十四の瞳の大石先生」 [目指せ!人事の雑学王]

投稿日時:2015/10/20(火) 17:50rss



今、アメリカの小学校で、「I wish you knew…」と 「I got your back.」と生徒に呼びかかけた
新米先生の言葉が評判になっているそうです。(2015年10月15日放映のCNNより)
 
I wish you knew…(・・・を先生に知って欲しかった)

アメリカのある小学校に赴任した、新米の女性の先生カイトは、生徒たちが何となく生気がないのを
何とかしたいと思っていました。
そこで思いついて「I wish you knew….」(先生に知って欲しかった)とプリントしたカードを配り、
「この後に、何でもいいから続けて書いて見て」と呼びかけました。回収したら、出るわ出るわで
驚いたそうです。

例えば
 
 I wish you knew I cannot buy pencil to do homework.
  (宿題をする鉛筆が買えないのを先生に知って欲しかった)
 I wish you knew I have no friend to play with. 
 (遊ぶ友達がいないのを先生に知って欲しかった)

などなどです。イジメのことも多かったそうです。
 
 
I got your back.(私があなたの肩を持つ、助けてあげる)

回収後、先生は教壇から子供達に向かって「I got your back.」(私が助けてあげる)と返事して、
後日、ひとりひとりに助けの手を差し伸べ、子供たちや親はもちろんのこと、テレビで見て感動した
全国のアメリカ人が、「これぞアメリカの強さなのだ」(America is great.)と喝采を送っているそうです。
 
私達日本人には、この若いカイト先生は、「二十四の瞳」の映画の大石先生とイメージが重なります。
しかし、最近のイジメの問題は、報道で知る限り教育委員会や校長先生は責任逃れに汲々としている
傾向があるようです。もっとも昨今は、親の責任はそっちのけで、学校に怒鳴り込んで来るモンスタ-
ペアレント対策で校長先生も大変らしいですが。
 
かつて「ジャパン アズ ナンバーワン」と称賛された日本的経営の日本の職場では部下の
「知って欲しかった」を事前に察して、上司が「助けてあげる」の風土が強みだったのです。