太田隆次の人事講座

ノルマンディ-上陸作戦の成功を支えた天の利、地の利、人の利 [目指せ!人事の雑学王]

投稿日時:2015/11/24(火) 12:15rss



「D day」で知られる1944年6月6日に決行されたノルマンディ-上陸作戦は、
映画にもなってほとんどの人は見たと思いますが、あまり知られていない秘話があります。
 
孟子は戦争に勝利するには「天時不如地利、地利不如人和」(天の時は地の利に如かず、
地の利は人の和に如かず)と言いました。
「戦争では天のもたらす幸運でも地勢の有利さには及ばない、しかし、地勢が有利で
あっても人心の一致には及ばない」。つまり戦争に勝つに一番大切なのは人であると言いました。
この句は、何事も「天地人」「天の利、地の利、人の利」の三つが揃ってこそ成功するという
意味でも広く使われています。例えば織田信長は「天の利、地の利」まではよかったが「人の利」の
失敗で天下取り出来ませんでした。
 
ノルマンディ-作戦の成功の「天地人」の秘話を紹介します。軍事専門家の懐旧談です。

天の利 - 満潮と満月を選んだ
満潮だと上陸用舟艇が海岸に最も近づきやすく、上陸した兵士が崖の上からドイツ兵から
狙撃される確率が少なくなります。
満月だと視界がよくて上陸地点への空襲、25万人近い兵士の上陸、海からの艦砲射撃、
落下傘部隊の夜間の降下がやりやすい。
6月3日から7日までが満潮と満月に当たり、6月6日に決行されました。
 
地の利 - ドイツ軍が手薄だった
ドイツ軍は、フランス、ベルギ-、オランダなどを占領後、ソ連軍との戦争を最優先し、
限りある軍隊の多くを遠い東部戦線に振り向けていたので、既に占領下においていた西部の
ノルマンディ-地方やパリは手薄でした。
 
人の利 - ドイツ軍の軍紀が緩んでいた
「波の荒いド-バ-海峡を越えてくることはない」とたかをくって、現地の司令官が軍律を
無視して妻の誕生日祝いを買いにパリに出かけたり、司令部の音頭取りでドイツ兵たちと
捕虜たちとのサッカ-の試合にうつつを抜かしていました。
こうした情報はレジスタンスと呼ばれる民間人によって収集され逐次欧米側に連絡されていました。
 
戦争だけでなく、企業競争や商品開発競争も「天の利、地の利、人の利」で勝敗が決まることがありますね。