太田隆次の人事講座

阿修羅像の三つの顔が語ること [人事の教養]

投稿日時:2015/11/24(火) 12:17rss


奈良の興福寺の阿修羅像は人気があって、誰でも実物なり写真で見たことがあるでしょう。
特に正面を向いた顔は、憂いを感じさせる可憐さが人気です。
 
所でこの阿修羅像は正面だけでなく三面六臂といって三つの像が合体した三つの顔と六本の
腕を持っています。この三つの顔の表情がそれぞれ違い、三つの顔がセットとして人生の深い
意味が込められていることを知っていますか?
 
 1.向かって左の顔は、幼年期の阿修羅で、唇をかみしめたまま自らの過ちを認められない
   反抗的で感情的な表情を表現しているといわれます。
 
 2.向かって右の顔は、少年期の阿修羅で、過ちに気が付いて悩み、懺悔している思春期
   の表情を表現しているといわれます。
 
 3.深い眉をひそめた馴染み深い真正面の顔は、青年期の阿修羅で、懺悔を深めながらも
   希望を見出し悩みから抜け出しつつ生きる青年期を表現しているといわれます。
 
↓のURLのyoutubeで三つの顔の表情の違いをじっくり見て下さい。
 
 https://www.youtube.com/watch?v=WIU8CTn6VMg
 

専門家によると、この三つの像は完成した顔ではなく、一つ手前の段階で作業を止めてあり、
見る人によって、また同じ人でも心の状態によって違う顔に見えるそうです。
訪れるたびに異なって見える、見る人の数だけ阿修羅が存在するとも言われています。
 
それからこの阿修羅像は懺悔の象徴ともいわれ、光明皇后が、出身の藤原一族の殺し合いの
懺悔の念に駆られて作らせたものと言われています。