太田隆次の人事講座

宇宙のいろいろ [目指せ!人事の雑学王]

投稿日時:2016/01/20(水) 08:46rss



日本語では宇宙は漢字から貰った「宇宙」という一語しかありませんが、西欧では「宇宙とは何か」の
「視点」によって区別があります。
 
漢字の「宇宙」-「だだっぴろい屋根の下」という意味
中国では紀元前2世紀に書かれた「淮南子」(えなんし)という書物に「往古来今謂之宙、四方上下謂之宇」
(過去から今までの時の流れを宙といい、四方上下の空間を宇という)とあり、空間〈宇〉と時間(宙)は、
大きな屋根を表す宀というかんむり偏の下にあります。これが古代中国人の宇宙観です。
この漢字の「宇宙」がそのまま日本語になっています。最近、日本でも「時空」という言葉が出来ました。
 
視点の違いが「宇宙」になった欧米系 

1.空間(Space)を視点にした「宇宙」(フランス語系)
地球の外の世界すべての空間をSpaceといい、日本語では「宇宙」と訳しています。
日本語ではスペースはすき間、空き場所のことですね。
例です。
Spacecraft(宇宙船)、Spaceship(宇宙船)、Space Research Center(宇宙研究センター)、
Space Rocket(宇宙ロケット)など、「地球の外」を見通した空間Spaceを「宇宙」と言います。

2.「一つ」(Uni)を視点にした「宇宙」(ラテン語系)
地球も一員として含めた天地万物を全部含めてUniverseといい、日本語では「宇宙」と訳しています。
ラテン語系のUni は One(一、単一)で、Universeは「宇宙は一つ」と考える「宇宙」です。
全知全能の神の目からみた宇宙です。
Universityは各分野を「一つ」にまとめた総合大学のことです。ミスコンのミスユニバースは頂けませんが。

3.「秩序」(Cosmos)を視点にした「宇宙」(ギリシャ語系)
散りばめた星座、銀河の動きも観測していると、実は秩序正しく動いていることに注目してギリシャ語の
「秩序」(Cosmos)こそが「宇宙」の本質という考えです。
Cosmic Rays(宇宙線)、Cosmography(宇宙物理学)など、宇宙の秩序を研究しています。NHKにも
「コズミック」という宇宙番組があります。
尚、化粧品のCosmeticは、Cosmosから出来た言葉で、「顔を秩序正しく美しく整える」という意味です。
コスモスの花も整然とした秩序正しい形をしているのでこの名があります。

日本語には残念ながら「宇宙」という一語しかありませんが、漢字や欧米の言葉の「宇宙」にはこのようなロマンがありました。