太田隆次の人事講座

ハンセン病の日 [目指せ!人事の雑学王]

投稿日時:2016/02/15(月) 17:59rss


毎年1月の最終日曜日は世界で「ハンセン病の日」と決められています。日本でも今年は1月31日(日曜日)の前後に各地で講演や記念行事が行われました。その模様はテレビや新聞で大きく取り上げられましたので、ご覧になった方も多いでしょう。

たとえば
・1月27日に、NHK総合で「探検バクモン」で国立ハンセン病療養所多摩全生園のドキュメンタリー番組で療養所の過去の忌まわしい歴史と現在の姿が放映されました。

・1月28日に、東京都内でハンセン病施設の歴史保存を考える国際会議「人類遺産世界会議」の冒頭で、映画監督の宮崎駿さん(75歳)が講演し、代表作の「もののけ姫」の一場面でハンセン病患者を描いたことを明らかにしました。東京都東村山市の自宅近くの国立ハンセン病療養所多摩全生園を訪れては敷地内を歩いている回復者たちと声を交わし「深い苦しみが集積した場所」と衝撃を受けたといいます。

・2月1日に、NHK BS3で「消えぬ差別とハンセン病の今」という番組で世界の現状についてのドキュメンタリー番組が放映されました。下はNHKの紹介記事です。

1月31日は「世界ハンセン病の日」。これにあわせて先週、都内でハンセン病についてのシンポジウムが開かれた。一般の人々に正しい知識を持ってもらい、差別や偏見を無くそうというのが催しの試みだ。かつては「不治の病」とされたハンセン病は、特効薬と治療法の確立によって30年ほど前から完治できる病気になっているが、世界各地でいまだに差別と偏見は根深く、多くの患者や回復者が孤立を余儀なくされている。特集キャッチ!インサイトは、WHO=世界保健機関でハンセン病制圧大使を務める笹川陽平さんを招き、ハンセン病をめぐる世界の現状を紹介。患者や回復者たちの自立と社会復帰に向けた支援のあり方を考える。

・1月28日に、熊本県合志市のハンセン病国立療養所菊池恵楓園で入所者や支援者で2009年から始めた所内ボランティアガイドが1月28日で累計3万人を超えたと朝日新聞で大きく報道されました。

・昨年12月15日に、香川県のハンセン病国立療養所大島青松園の回復者たちの過去の過酷な人生の語りが、看護師たちによる献身的な聞き取りでトヨタ財団の援助を受け刊行されました。(「大島青松園で生きたハンセン病回復者の人生の語り」近藤真紀子監修、風間書房)生の声がそのまま活字になっているのですべての読む人に感動を与えます。

・今年3月5日に、ハンセン病を伝える舞台プロジェクト「風の鳴る丘」の大阪公演が大阪市立城東区民ホール(13時半開演)であります。岡山県のハンセン病国立療養所長島愛生園が舞台です。
 
ハンセン病は、プロミンという特効薬が開発され治療法も確立され完治する病気となり、日本では制圧され、新規患者数は2005年にはゼロになりました。しかし、かつては「らい病」は症状から忌まわしい病気として家族や社会から強制的に隔離されたことから多くの人が依然として誤解したままです。ハンセン病を正しく理解しましょう。