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人事制度の導入で、「成果主義を根付かせ、貫くための厳しい社風」を作るべきである → 正しいか?

人事制度10の間違い

人事制度10の間違い その1

◎人事制度の導入で、「成果主義を根付かせ、貫くための厳しい社風」を作るべきである
⇒ 正しいか?
成果主義を否定するものではないが、その活用にはいろいろな問題点を内包しているのが現実です。組織に成果主義を正しく運営できる素地が未成熟のままで成果主義を導入するのは危険です。

成果主義に内包する危険を知ろう

成果主義や業績主義などと呼ばれている考え方に基づく人事管理の方法には、さまざまな危険が潜んでいることを認識しなければなりません。
それらは、「社員は個人主義になる」、「短期の成果しか考えなくなる」、「目標を低く設定して達成度を高くしようとする」、「人材が育たない」、「ルーティン業務にはなじまない」といったものです。
事実、成果主義を導入した企業で働く従業員の皆さんは非常に苦労している話もたくさん耳に入りますし、「虚妄の成果主義」や「内側から見た富士通―(成果主義の崩壊)」といった批判もあります。これらからは、成果主義そのものが悪であるかの印象を受けますが、原理的に考えて、成果に基づいて評価し、処遇することに異論はないはずです。企業が生き残り、発展するためには成果を出さなければならないのですから。

しかし、これは個人責任主義に傾き過ぎている

しかし、現在成果主義として導入、運用されている方法は、あまりにも「個人責任主義」に傾き過ぎていることから、さまざまな欠点が噴出しているのではないでしょうか。この個人責任主義を従業員個人個人にまで、能力的準備や精神的準備なく、適用してしまうのは得策と言えるでしょうか。
企業はチームとして競争しています。もちろんチームの成果は一人一人の成果を合計したものではなく、それ以上の成果が出なくてはチーム(組織)ではありません。このチームとしての成果を高めることが第一に重要な課題であって、個人の成果を第一に云々するのは間違いです。
もちろん非常に優れた社員ばかりの企業では個人責任主義による経営が可能であると思われますが、現状の中小企業の場合、やはり個人責任主義による評価と処遇は問題を起こす危険率が高いと言わざるをえないでしょう。

まずは、「人を育てる」ことから・・・そして成功の善循環を作る

成果主義、個人責任主義を押し付ける前にまず「人を育てること」、「人を活かすこと」、そして社員に「成功体験をしてもらうこと」、さらに「チャレンジ目標を立てること」、という善循環を生み出す仕掛けが必要です。人事・評価制度はその目的を実践するための仕掛けです。
人事制度10の間違い