資格等級制度は社員を能力レベルによって格付けするためにある → 本当か?

人事制度10の間違い

人事制度10の間違い その4

◎資格等級制度は社員を能力レベルによって格付けするためにある
⇒ 本当か?
人事制度には、資格等級制度(職能資格制度とも呼んでいます)が必ずあります。この制度は単に社員を能力によってランク付けするのではなく、社員の成長ステップを示すものとして設計すべきです。

単にランク付けのためなら社員にとって意味がない

一般には、資格等級制度(職能資格制度とも言う)は、社員をその能力に応じてランク付けするための目的で作成されています。もちろん、人事制度を設計し、導入するためには資格等級制度は必ず必要な制度であることに間違いはないのです。人を育てるために評価する場合でも社員をランク付けしなければなりません。問題はその底流に流れる考え方です。人をランク付けすることだけを目的に作成した場合、あなたは自分が何等級か知らされて終わりです。あなたは「会社の都合で等級を決めてるんだな」、「これで給料を決めるんだろうな」、「上の等級にはいつ上げてもらえるのかな」、といった気持ちになることでしょう。
この場合、あなたにとってのメリットは何でしょうか。何も無いのです。ただランク付けされただけです。

「人を育てる」ための人事制度です。ですから資格等級制度で社員の成長ステップを示します

資格等級制度によって、社員が成長するためのステップを明示することを目的とした場合、社員は今後何を学習したり、どんな仕事が出来るようになれば上位の等級に上がれるかが分かるようになります。この上位の等級にはどんな知識や経験、技術が必要なのかが理解できると言うことは、自分の為すべきこと、成長の方向性が自分で分かるということです。当たり前のことにも思えますが、得てして社員は自分の将来の仕事内容、自分の成長した姿をイメージできていないのが現状です。なぜならそんなことはどこにも書かれていないし、どんな期待が自分に寄せられているかも知らされていないのですから。また、中小企業では、将来目標となるような上司や先輩もあまり居ないのも事実です。
資格等級制度では、社員の成長した姿、または成長のステップを分かりやすく表現することを第一義としましょう。
人事制度10の間違い