労災が起こったときの労働保険手続

労災が起こったときの労働保険手続

労災が起こったときの労働保険手続

◆ここでは、労災が起こったときの手続について代表的な書式を紹介しています。労災に該当するケースかどうかなどの疑問については、「労災事故Q&A」にて事例をあげて詳しく解説しています。そちらもご覧ください。

◆仕事中や通勤途中以外で発病した病気やけがについては、健康保険で保険給付を受けることになっています。手続については、「社員が病気やけが、死亡等をした場合の保険給付」をご覧ください。

◆業務災害・通勤災害ともに交通事故など第三者の行為による災害が発生したときは、「第三者行為災害届」を提出する必要があります。該当する場合は所轄の労働基準監督署にお問い合わせください。

 

届出書 届出が必要なとき 提出期限
(1) 療養補償給付たる療養の給付請求書(様式第5号) 業務上負傷し、又は疾病にかかったとき 速やかに
(2) 療養補償給付たる療養の給付を受ける指定病院等(変更)届(様式第6号) 病院を変更とするとき 変更後速やかに
(3) 療養補償給付たる療養の費用請求書(様式第7号) 業務上負傷し、又は疾病にかかったとき 速やかに(費用を支払った日の翌日から2年以内)
(4) 休業補償給付支給請求書・休業特別支給金支給申請書(様式第8号) 業務上の病気やけがで労務不能となり賃金が受けられないとき 休業した日の翌日から2年以内
(5) 労働者死傷病報告(様式第23号) 業務上災害が発生し4日以上休業するとき 速やかに
(6) 療養給付たる療養の給付請求書(様式第16号-3) 通勤途上に傷病を被ったとき 速やかに
労災保険の業務災害とは

業務災害とは、「労働者の業務上の事由による負傷、疾病、障害又は死亡」のことをいいます。労災保険からは、「業務遂行性」と「業務起因性」の2つの条件を満たしたとき、つまり、仕事中に、仕事が原因で発生した事故等が起こったときに業務災害として認定され、給付が行われることになっています。
業務外(仕事以外の原因)で発生した病気やけがは健康保険から給付が行われるので、労災保険からは保険給付は行われません。

では、ここでいう「業務上」とはどのようなものが該当するのでしょうか。

<直接仕事が原因で起きた災害等のケース>

  • 工事現場での作業中に物が落ちてきてけがをしてしまった
  • 事務作業中にカッターで手を切ってしまった
  • 作業中に出る粉塵を長い間吸っていたので病気になってしまった


<「業務上」か「業務外」か、個々のケースに応じて判断されるようなケース>

  • 作業の準備、後始末、待機中、休憩時間中などのけが
  • トイレや飲水など生理的な行為で仕事を中断したときのけが
  • 事業主の命令下ではないが、自己判断で業務に必要な行為をしているときのけが
  • 業務命令で参加した行事中に起きたけが
  • 出張中や出張途上のけが

 

労災保険の通勤災害とは

通勤災害とは、「労働者の通勤による負傷、疾病、障害、又は死亡」のことをいいます。労災保険からは、通勤途上のけがについても、給付が行われることになっています。
 ここで言う「通勤」とは「就業に関して住居と就業の場所との間を合理的な経路及び方法により往復することで、業務の性質を有するものを除く」とされています。つまり、仕事帰りに遊びに行くために寄り道をしたような場合は、寄り道の途中やその後に発生した事故についても通勤災害とは認められません。ただし、通勤途上での日常生活に必要な行為を行う場合には通勤災害と認められる場合があります。

<通勤と認められるケース>

  • 日用品の購入
  • 医療機関での診療
  • 選挙の投票
  • 接待での飲み会で、著しく遅くならない範囲の時間での帰宅

<通勤と認められないケース>

  • 終業後、映画館に映画を見に行く
  • 終業後、居酒屋での長時間の飲酒