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女性活躍推進のウソホント
【育休復帰】保育所が見つからない女性社員に対して、企業側ができることは本当に無いのか? [女性活躍推進のウソホント]
【育休復帰】 保育所が見つからない女性社員に対して、企業側ができること は本当に無いのか?
復帰したいのに保育園に空きがないー

現在の日本の待機児童の人数をご存知ですか?
保育所入所待機児童数は、44,118人で、平成24年10月と比較し2,009人減少しました。
(厚生労働省2015年10月調べ)
人数が去年と比べて若干減ったとはいえ、働きたいけれど、預ける先がないという状況には
あまり変化がないようです。役所に何度も足を運び、担当者と仲良くなって情報を教えてもらって、
少しでも保育園に入れるように活動する「保活」という言葉まで出てくるくらいな状況です。
復帰して欲しいし本人も復帰したいが、なかなか保育園のあきがなくて育休を伸ばしている
という企業も多いのではないでしょうか。結局、会社としてできることってないよね。
と思われる担当者や上司の方もおられると思いますが、そんな中で唯一会社ができることを
今回はお伝えします。
企業側ができる唯一のこととはー

子連れ出勤できると素晴らしいですが、実際はなかなか難しいですよね。当社は小さな会社なので、
全くもってOKなのですが(代表である私にも子どもがおりますので)普通の会社は、よほど社長や
周囲に理解が無い限り難しいと思います。企業内託児所を作っている企業もありますが、助成金が
おりるとはいえ莫大な費用がかかり ますし、その後の運営も大変です。またある企業では、託児所を
作ってみたけれど、「子ど もと一緒に満員電車に乗って出勤することが難しい」ということで預ける
ママが想定よりもかなり少なくなり、託児所運営が赤字だというところもありました。
大手企業では、育休を全て消化せず、はやく戻ったら金銭が支給される制度もありますが、聞くところ
によると、そこまで大きな効果は出ていないようです。 話は少し変わりますが、認可保育園には空きが
なくても、認可外の保育園は結構あきがあります。私も保育園を探している時、この事実に驚きました。
「じゃあ、認可外に預けたらいいじゃないか!」と思いますが、認可外保育園には運動場がついていな
かったり、国からの補助金がないので保育料が認可より高かったりして、難しいと考えるママさんも
多いのが現状です。
個人的には、認可も無認可もなく、保育園も自由競争になればいいのになと常々思います。
認可保育料は、結構ルールがきっちりして融通が効きづらいところが多いです。
(園長の采配によって大きく変わってはきますが…)
・熱が37.5℃を少しでも超えると「はやく迎えに来てください!」と容赦なく連絡が入る。
・お迎え時間の18時を1分でも過ぎると、「次回からは時間内に迎えにきてください!」と
厳しく叱られるので、タクシーで迎えにいくママもいる。
・月曜日にはおふとんをもって、金曜日にはもって帰らないといけない。
こういった状況だと、とても二人目を産もうという気にはなりません。もっとママが安心
して働ける保育園が増えないと、少子化はますます進むだろうと思ったりするわけです。
話がそれてしまいましたが、
企業側ができる唯一のこととは「はやく復帰したい!」と本人に思ってもらうことにつきます。
その為に例えば、「育休中赤ちゃんを連れて、会社に足を運んでもらう」。
みんなが楽しく仕事している。また私も戻りたい!その為に保育園をちゃんと探そう!
と思えることであったり、育休中にも、グループチャット等で常にやり取りをして、
「はやく戻ってきてねー!」「今会社はこんな雰囲気ですよー!」とみなが復帰を待ち
望んでいて、楽しく働いている姿を常に感じられる仕組みを作る。
もちろん、それでもなかなか保育園が見つからないこともありますが、私の周囲では、
本気で探すと「運良く見つかった!」とみな口を揃えて言っています。
復帰者が「はやく戻りたい!」と思えるための育休中の対応や、接点の取り方。
一度意識をしてみてはいかがでしょうか。
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復帰したいのに保育園に空きがないー

現在の日本の待機児童の人数をご存知ですか?
保育所入所待機児童数は、44,118人で、平成24年10月と比較し2,009人減少しました。
(厚生労働省2015年10月調べ)
人数が去年と比べて若干減ったとはいえ、働きたいけれど、預ける先がないという状況には
あまり変化がないようです。役所に何度も足を運び、担当者と仲良くなって情報を教えてもらって、
少しでも保育園に入れるように活動する「保活」という言葉まで出てくるくらいな状況です。
復帰して欲しいし本人も復帰したいが、なかなか保育園のあきがなくて育休を伸ばしている
という企業も多いのではないでしょうか。結局、会社としてできることってないよね。
と思われる担当者や上司の方もおられると思いますが、そんな中で唯一会社ができることを
今回はお伝えします。
企業側ができる唯一のこととはー

子連れ出勤できると素晴らしいですが、実際はなかなか難しいですよね。当社は小さな会社なので、
全くもってOKなのですが(代表である私にも子どもがおりますので)普通の会社は、よほど社長や
周囲に理解が無い限り難しいと思います。企業内託児所を作っている企業もありますが、助成金が
おりるとはいえ莫大な費用がかかり ますし、その後の運営も大変です。またある企業では、託児所を
作ってみたけれど、「子ど もと一緒に満員電車に乗って出勤することが難しい」ということで預ける
ママが想定よりもかなり少なくなり、託児所運営が赤字だというところもありました。
大手企業では、育休を全て消化せず、はやく戻ったら金銭が支給される制度もありますが、聞くところ
によると、そこまで大きな効果は出ていないようです。 話は少し変わりますが、認可保育園には空きが
なくても、認可外の保育園は結構あきがあります。私も保育園を探している時、この事実に驚きました。
「じゃあ、認可外に預けたらいいじゃないか!」と思いますが、認可外保育園には運動場がついていな
かったり、国からの補助金がないので保育料が認可より高かったりして、難しいと考えるママさんも
多いのが現状です。
個人的には、認可も無認可もなく、保育園も自由競争になればいいのになと常々思います。
認可保育料は、結構ルールがきっちりして融通が効きづらいところが多いです。
(園長の采配によって大きく変わってはきますが…)
・熱が37.5℃を少しでも超えると「はやく迎えに来てください!」と容赦なく連絡が入る。
・お迎え時間の18時を1分でも過ぎると、「次回からは時間内に迎えにきてください!」と
厳しく叱られるので、タクシーで迎えにいくママもいる。
・月曜日にはおふとんをもって、金曜日にはもって帰らないといけない。
こういった状況だと、とても二人目を産もうという気にはなりません。もっとママが安心
して働ける保育園が増えないと、少子化はますます進むだろうと思ったりするわけです。
話がそれてしまいましたが、
企業側ができる唯一のこととは「はやく復帰したい!」と本人に思ってもらうことにつきます。
その為に例えば、「育休中赤ちゃんを連れて、会社に足を運んでもらう」。
みんなが楽しく仕事している。また私も戻りたい!その為に保育園をちゃんと探そう!
と思えることであったり、育休中にも、グループチャット等で常にやり取りをして、
「はやく戻ってきてねー!」「今会社はこんな雰囲気ですよー!」とみなが復帰を待ち
望んでいて、楽しく働いている姿を常に感じられる仕組みを作る。
もちろん、それでもなかなか保育園が見つからないこともありますが、私の周囲では、
本気で探すと「運良く見つかった!」とみな口を揃えて言っています。
復帰者が「はやく戻りたい!」と思えるための育休中の対応や、接点の取り方。
一度意識をしてみてはいかがでしょうか。
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