- トップ
- 人事・労務に関するコラム
- 人事・労務に関するコラムニスト
- 3年育休について
3年育休について [育休復帰]
3年育休について-
今年、アベノミクスの三本の矢の政策の中で、
「女性戦略」が打ち出されました。
その中の具体的な対策としてあがっているのが、
「3年育休」というもの。
皆さんも、既にご存知の方が多いと思います。
今まで1年(保育所が見つからない場合は、子供が1歳半年になるまで)の育児休業制度を、
3年間に引き延ばそうというものです。
色々と賛否両論あるようですが、皆さんはこちらに関してはどうお考えでしょうか?
日頃企業様を訪問することも多いので、
そこで現場の女性社員さんに聞いてみると、「3年育休」には反対意見の方が多いです。
「3年も休んだら、もう復帰するポジションもないだろうし、会社の変化についていけない。」
「3年も休めるというのは、逆にもう戻ってこなくていいと言われているようなもの。」
「3年の間に2人目が出来てしまったら、もう復帰はのぞめない。」
逆に人事の方はどうお考えなのでしょうか。
「3年も休まれたら、今の業務はとってもまわらない。」
「欠員補充したくても、育休取得社員は復帰が前提と考えると、
コストが上乗せでかかる補充は、なかなかできない」
「結婚、出産適齢期の女性が増えると困るので、
女性を採用することそのものを躊躇してしまう」
などでした。
確かに、会社側からすると、3年も休まれたら、たまったものではありません。
復帰のポジションは用意しておかないといけないけれど、ずっと欠員が出たままでは、
現場の社員の仕事が増える一方になります。
「それなら、退職してもらって、あらたにフルで働ける人を採用した方がいい」
と考えるのが、人事の方や会社側の本音だと思います。
ただ、3年間育休を取らなければいけないというわけではなく、
最長で3年間取得できますよということになるとは思いますが、
「私は1年で戻ったのに、あの人は3年もとってる」
「戻ってくると思っていたら、結局2人目ができてまた育休か」
と現場のチームの不満になることも目に見えています。
という声を人事担当者様からお聞きします。
現場がのぞむこと-
現場の女性に話を聞いていると、
長く休めることよりも、「子供の預け先がほしい」という声が多く、
現在の待機児童の問題や、病児保育の問題は切実です。
物理的に、
赤ちゃんを預かってくれるところがなければ女性は
働けないわけで、
そう考えると、
預かる仕組みの部分をもっと強くしてもらえたり、
保育料をもっと手軽な価格にしてもらえたりする方が、
現場の女性のモチベーションは上がると思います。
これから先に、どんな施策が打ち出されるか、
本当に3年育休が実施されるのかはわかりませんが、
今後の動向をしっかり見守っていきたいと思います。


女性社員教育って何でこんなに難しいんだろう?
- 男性社員よりよっぽど気を遣って接しているのに、、、
- 制度もそれなりに整えているはずなのに、、、
- リーダーとして頑張って欲しいと期待しているのに、、、
- 女性社員にこちらの想いがなかなか伝わらない。。。
- 女性社員が退職してしまう。。。
- リーダーや幹部となる女性社員がなかなか育たない。。。
そんなお悩みを、ナチュラルリンクで解決しませんか?
▲Click▲
■今後の開催テーマ
【6月】18日(水)18時半~20時半 女性部下の面談はこうすればうまくいく!明日から使える3つの具体策
【7月】16日(水)18時半~20時半 女性がやる気になる仕事の指示の出し方、伝え方
【8月】20日(水)18時半~20時半 数字や売上の話を女性部下に響かす4つのポイント
【9月】17日(水)18時半~20時半 他社事例から学ぶ、女性役職者育成の5つのポイント
コラム最新記事
- 育休からはやく復帰してもらうために (2015/03/24)
- イクメンは肩身が狭い!? (2015/02/24)
- 子育てしながら働く葛藤 (2015/01/27)
- 私家庭があるので、これ以上仕事を増やすことができません (2014/12/24)
- 育休明けの社員は営業職につけないのか? (2014/11/18)