遊部香の職場のコミュニケーション術

その50 ~3 good things~ [コラム]

投稿日時:2013/05/15(水) 09:00rss


最近、うつ病での労災認定が増えています。

10年ほど前までは、たとえ社員がうつ病になったとしても、それで労災を申請できると考える家族はまれでしたが、
最近は労災認定されないと、国を相手取り、「これは労災でしょう」と国の判断を覆すように求める裁判も多く起きています。

うつ病のメカニズムはまだはっきりと解明はされていませんが、
うつ病で労災認定されるケースは、大きく2つに分けられ、

 ・長時間労働をさせていた(月80時間以上の残業時間があると危ない)
 ・パワハラやセクハラがあった

であるといわれています。


長時間労働は「過労死」につながる可能性もありますし、人間、やはり睡眠時間が足りなくなると、物事を正しく判断したり、
ポジティブな考え方をしたりすることが難しくなりますので、会社としては一番気をつけなくてはいけない問題です。

ハラスメントでの労災認定も、近年増えていますので、是非、あらかじめ研修をしたり、相談窓口を決め、周知したり、
ハラスメント問題が発覚したら厳格に対処するなど、会社としての取り組みが大切です。

※ハラスメント対策のDVD小冊子研修もございます。ご希望の方は、お問い合わせください。


ただ、上記は「会社に責任がある」と認めやすい2つの原因であるというだけで、

うつ病の大きな原因には、

「マイナス思考が積み重なり、思考の負のスパイラルから抜け出せなくなった」
「会社全体が暗い雰囲気で、そこで毎日過ごすと憂鬱な気分になる」

ということもあると思います。


最近は「ポジティブ心理学」という考え方が出てきています。
これは、心の病気になってからそれを治療するというより、
健康であるうちに、どうしたら幸福感が増すのかを研究するものです。

そのポジティブ心理学の第一人者であるセリグマン博士は、こんなことを薦めています。
「1日の終わりに、その日良かったことを3つ書き出し、その良いことはなぜ起きたのかを考える」

これを1週間続けると、うつの度合を示す数値が30%減少し、その効果は6か月続いた、という実験結果があります。

実際にやってみると、その威力はすぐ実感できると思います。


意識を向けているものが、増える、という法則もあります。
いいことに目を向ける癖さえつけられれば、さらに良いことは見つけていかれるはずです。
そしてそんな「ポジティブ」な人が集まった職場でしたら、ポジティブな空気は伝染するという理論もありますので、
職場自体が「うつ病」の人を出しづらい雰囲気になってくるはずです。


「主観的に幸福な人は、そうでない人に比べて、病気が少なく、寿命が長く、収入が多い」
という研究結果も出ているそうですので、是非、実行してみてはいかがでしょうか?