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女性管理職を誕生させるために ~ステップ11~ 「女性の愚痴に正論で返すのは余計なお世話?」 [女性社員の長期戦力化"13の秘策"]
女性の愚痴に正論で返すのは余計なお世話?
私は、どちらかというと男性的な思考回路だと自分でも思いますし、
周囲からもそう言われます。
よく女性がカフェで延々お茶をしながら話をしたりしていますが、
私にとってはそれは拷問のような苦しい時間ですし、、、
(こんなことを言うと怒られますね。。笑)
解決策や結論を探す目的で話すことが多いです。
そんな私が、前職で女性後輩営業の育成担当をしていた時のことでした。
ある日帰社すると後輩が、
「今日、お客さんのところに行ったらね、こんなこと言われたんですよー!
正直めっちゃ腹がたちましたー!!」 と言ってきました。
それに対して私は、
「まじで、でもあのお客さん、結構いいところあるし、何か言い方とかもあったんちゃう?
どんな会話でそうなったん!?」
と返しました。
「そ、そうですねー。。私の言い方も悪かったと思います。。。」
後輩のテンションは下がり、しばらくおも~い空気が流れました。
愚痴をいうことは簡単だけど、
そこから具体的に何かを改善しなければ意味がないと思っていた私にとっては、
愚痴に対しては常に行動や考え方の改善を促す受け答えをしていました。
ある時、女性の同僚がこんな話をしているのを聞きました。
「ちょっと愚痴ったことも、正論で解決策を返してくる人って、次から相談とかしにくいよねー。
こちらとしては、聞いて欲しいだけやのにね。」
・・・ハっ!それって私のことだ!!
今まで愚痴に対して何十回と切り返し、一刀両断してきた場面が走馬灯のように蘇りました。
「やばい、私全然分かってなかったんだ。。」
女性の方から「アドバイスを下さい」ともし言ってきたのなら、
その時はアドバイスを求めている時です。
でも、「聞いてくださいよー!」という言葉やニュアンスだった場合、
それは文字通り聞いて欲しい だけであって、解決策なんて求めていません。
「そっか、それは腹立つよねー!」と、共感してほしいだけなんですよね。
正論の解決策なんてひとつも求めていません。
その後しばらくして、また女性の後輩がぼやいていました。
「◎◎社長、企業会員に入会するって言ったのに、連絡とれないんです。
も~あの人嘘つきですよー!」
今までの私なら、
「えーそれどんなクロージングしたん?ってかクロージングになってないんやって。
決定権者はだれ?社長じゃなくて経理かもしれんやん、 そこもちゃんと押さえてた?
そういう場合は経理担当者が、、」 とたたみかけていたでしょう。笑
でもそれをぐっとこらえて、
「えーまじ!それ腹立つなー!1回入会するって言ったんなら入会しろよなー!男の癖になー!!笑」
と返しました。
「そうなんですよー!武士に二言はないはずですよねー!!!
むかつくー!
…でも、まぁ、私のクロージ ングも甘かったんですけどね。」
え!ちゃんと自分から反省している!!!
自分の思いを相手と共有したいだけで、
その先に女性は、ちゃんと答えを持っ
てるんですよね。
そうやって話しやすい上司になっていければ、
女性ももっと本音を言ってくれるようになり、
関係性も円滑になるでしょう。
@1ポイントアドバイス:女性の愚痴には、「えー!それは◯◯だねー!」と共感するにとどめよう。


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