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シェアード・リーダーシップとは?1人ひとりが臨機応変にリーダーの役割を担い、変化に対応する組織運営モデル

更新日時:2026/02/16

「管理職がプレイングマネージャー化して、パンク寸前だ」
「リーダーが不在だと、会議で物事が決まらない」
「『指示待ち』のメンバーが多く、次世代のリーダーが育っていない」
もし、このような閉塞感を感じているのであれば、既存のリーダー像を見直す時期に来ているのかもしれません。今回は、特定のカリスマ的リーダーに依存せず、チーム全体でリーダーシップを発揮する「シェアード・リーダーシップ」について解説します。

■ なぜ今、「シェアード・リーダーシップ」なのか

これまでの組織では、一人のリーダーが頂点に立ち、メンバーを牽引する垂直型リーダーシップ(Vertical Leadership)が主流でした。しかし、ビジネス環境が複雑化し、変化のスピードが激しい現代において、一人の人間がすべての正解を持ち、即断即決し続けることには限界があります。トップダウンの指示を待っていては、現場で起きている変化や顧客の声に、スピード感をもって対応できません。そこで注目されているのが、特定のリーダーだけでなく、メンバー全員が状況に応じてリーダーシップを発揮するシェアード・リーダーシップ(Shared Leadership)です。

■ 「リーダー」は役職ではなく「役割」

シェアード・リーダーシップとは、その時々の課題や専門性に応じて、リーダーの役割をメンバー間でシェアしていく組織運営モデルを指します。例えば、
・新しいITツール導入では、若手社員がリーダーシップを取り、上司がフォロワーに回る
・トラブル対応の場面では、経験豊富なベテランが指揮を執る このように、役職に関係なくその瞬間に最も適切な人が、周囲に影響力を発揮する状態をつくる考え方です。

■ 導入による3つのメリット

シェアード・リーダーシップを取り入れることで、組織には次のような変化が生まれます。

1.意思決定のスピードアップ 現場を最も理解しているメンバーが判断できるため、上司の決裁待ちによる停滞が減り、変化への対応速度が高まります。

2.イノベーションの創出 一人の視点に依存せず、多様な知見が掛け合わされることで、新しいアイデアや柔軟な解決策が生まれやすくなります。

3.エンゲージメントと自律性の向上 「自分もチームを動かす一員だ」という当事者意識が芽生え、指示待ちの姿勢から主体的な行動へと変わっていきます。

■ 「誰かがやる」から「自分がやる」へ

誤解してはいけないのが、シェアード・リーダーシップは「責任の所在を曖昧にする」ものではないという点です。むしろ、これまで以上にメンバー一人ひとりに 「自分がチームの成果に関わっている」という自責の意識が求められます。ただしそれは、個人に精神的な負荷をかけるという意味ではありません。挑戦しても責められない仕組みや、役割を安心して引き受けられる環境があってこそ成立するモデルであるということです。また、リーダー役以外のメンバーにも、主体的にリーダーを支える「フォロワーシップ」が欠かせません。

■ まずは組織の「土壌」づくりから

いきなり「明日から全員がリーダーだ」と号令をかけても、現場は混乱します。
・互いの強みを理解し合える関係性
・誰もが意見を言える心理的安全性
・「自ら考え、動く」ことを良しとするマインドセット
こうした組織の土壌づくりが、何より重要です。アイルキャリアカレッジでは、スキル教育の前に「組織の前提条件をどう整えるか」という視点を大切にしています。

「トップダウン型の文化が根強いが、現場の動き方を変えられるだろうか」 「管理職と部下のジェネレーションギャップが大きく、どうしても遠慮がある」 「任せたい気持ちはあるが、日常業務の中でどう関わればよいのか分からない」 そのようなお悩みがあれば、まずは貴社の現状をお聞かせください。他社事例も交えながら、貴社に合った進め方を一緒に考えさせていただきます。

アイルキャリアカレッジの研修プログラム一覧はこちら
https://ill.co.jp/icc/

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