人事・労務に関するトピックス情報

コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス 

2012/07/25

スマホで行政手続き、共通番号で16年にも 政府・民主


 政府・民主党はスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)で行政手続きができるようにする方針を固めました。社会保障と税の共通番号の導入を前提に、共通番号による個人認証をスマホなどでもできるようにすることで専用のICカードや読み取り装置が不要になり、確定申告や引っ越しなどに伴う手続きが便利になります。

 政府は共通番号を設けるための関連法案を今通常国会に提出しています。民主党と自民党が法案修正を始めており、今国会で成立する公算が大きいとみられます。その場合、共通番号は2015年1月にも運用が始まり、国民一人ひとりに番号が割り振られて社会保障サービスの提供や所得の把握などに使うことになります。

 政府の予定では共通番号を使って行政手続きを一度で済ませる「マイポータル」という仕組みを16年1月にも設けます。共通番号を個人認証に使うためのICカードを配布する方向で、ICカードはパソコンに読み取り機をつけて使う形になります。

 政府・民主党は希望者にはスマホやタブレットにICチップを入れて個人認証できるようにします。スマホやタブレットにICチップを入れれば、ICカードや読み取り装置が不要になり、スマホやタブレットで手続きができるようになります。

 例えば、確定申告に必要な書類をタブレット上で作成し、窓口に行かなくてもインターネットで申告できるような仕組みを検討します。結婚や転居、退職時などに必要な届け出をインターネットでできるようにする構想もあります。

 ただ、スマホを紛失した場合に個人情報が流出したり、悪用されたりするリスクが高まるため、実施に向けてはセキュリティー対策などを慎重に検討します。