2018/01/22
年金受給開始70歳超え 就労意欲の変化を踏まえて必要な見直しを(厚労相)
年金受給開始70歳超え 就労意欲の変化を踏まえて必要な見直しを(厚労相)
「高齢社会対策大綱」の改定案に盛り込まれ話題となっている「年金の受給開始年齢を70歳を超えても選択可能とする制度変更」の検討について、加藤厚生労働大臣は、平成30年1月19日の閣議後の会見で、記者からの質疑に応じて、次のようにコメントしました。
(記者)
年金についてお伺いします。近く閣議決定される予定の高齢社会対策大綱の中で、受給開始年齢を70歳以降でも選択できるようにするという内容が盛り込まれました。これを受けて、厚生労働省としてどう検討を進めていくのか、また、最終的には法改正も必要であると思いますが、その時期について見通しがあればお聞かせください。
(大臣)
高齢者の就労に関しては、7割近い方が65歳を超えても働きたいと希望されております。一方で、働き方改革も踏まえながら進んでいっているわけですけれども、年金制度においても、こうした意欲の変化を踏まえて必要な見直しを行っていくことが必要であると思います。政府で高齢社会対策大綱を検討中でありますけれども、現在、60歳から70歳までの間で選択可能となっている年金の受給開始時期について、70歳以降も選択可能となるような検討を行う旨を盛り込む予定ということで議論されていると承知しております。今後は、平成31年に年金の財政検証がありますから、それを踏まえて具体的な検討を進めていきたいと思います。
平成31年の財政検証に伴って、老齢年金の支給繰下げ制度の改正が行われるかもしれませんね。動向に注目です。
会見について、詳しくはこちらをご覧ください。
<加藤大臣会見概要(H30.1.19)>
« 過労自殺で和解 店長が部下の仕事を持ち帰り、会社が謝罪 | 働き方・休み方に関する「課題別の対策」ページを開設(厚労省) »
記事一覧
- 令和6年9月開催の「勤務間インターバル制度導入促進シンポジウム」のアーカイブを公開(働き方・休み方改善ポータルサイト) [2024/11/18]
- 令和6年の年末の資金繰り難に懸念 下請取引の適正化について関係事業者団体に要請(経産省・中小企業庁) [2024/11/18]
- 関係派遣先派遣割合報告書未提出で労働者派遣事業の許可を取り消し(厚労省) [2024/11/18]
- 「被用者保険の適用拡大」「年金制度における「年収の壁」への対応」などについて 議論すべき論点を整理(社保審の年金部会) [2024/11/15]
- 令和7年3月大卒予定者の就職内定状況 令和6年10月現在で72.9% 4年ぶりに前年同期を下回るも依然として高水準 [2024/11/15]