コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス
2011/11/24
厚労相「年金減額 来年度から」
政府の行政刷新会議は、23日、「提言型政策仕分け」の最終日となる4日目の討議をし、過去の特例措置で本来より高くなっている年金の支給水準を、来年度から引き下げるべきだなどとする提言をまとめました。ただ、すでに受け取っている人の年金を減額することになるだけに、民主党内には慎重な意見も根強く、調整は難航することも予想されます。
政府の行政刷新会議による「政策仕分け」は、23日、物価の変動などに合わせて調整される年金の支給水準が、過去の特例措置の影響で、本来より2.5%高いままになっていることについて、「払い過ぎた額は累積で7兆円にも上り、若い世代の年金額に影響を与えてしまう」といった指摘も踏まえ、来年度から支給水準を引き下げるべきだなどとする提言をまとめました。特例水準を解消すると、基礎年金を満額で月額およそ6万6000円受給している人で月に1600円程度、夫婦2人分の標準的な額であるおよそ23万円の厚生年金を受給している場合、月に5700円程度減額されることになります。
提言を受けて、厚生労働省は、特例水準の解消に向けて、今後、社会保障審議会の部会で検討するとともに、与党側とも調整することにしています。しかし、22日に開かれた民主党の会合で特例水準の解消を求める声が出た一方、「消費税率の引き上げとともに負担を求めることはできない」といった意見が出されるなど、党内には慎重な意見も根強く、調整は難航することも予想されます。
« 主婦の年金救済法案 国会提出 | 国民健康保険料 軽減対象 拡大を検討 »
記事一覧
- インフルエンザ急増 Q&Aの確認を 厚生労働大臣会見概要など(令和7年1月14日) [2025/01/15]
- 「健康経営・コラボヘルスの推進に向けたPFS事業導入促進セミナー」を開催 参加者募集(経産省) [2025/01/15]
- ショートドラマ『もしも自分がパパになったら』第二弾・第三弾を公開(イクメンプロジェクト) [2025/01/14]
- リーフレット「日本に住む外国人の皆さまへ 公的年金制度のご案内(英語版・日本語版)」などの周知を依頼(厚労省) [2025/01/14]
- 動画版「これってあり?~まんが知って役立つ労働法Q&A~」を公表(厚労省) [2025/01/10]