2024/10/08
令和5年度の健保組合の決算見込 全体の5割を超える726組合が赤字へ(健保連)
健保連(健康保険組合連合会)から、「令和5年度健保組合決算見込と今後の財政見通しについて」が公表されました。
そのポイントは、次のとおりです。
□ 令和5年度決算見込(1,380組合)
〇令和5年度決算見込は▲1,367億円の赤字。
収支は前年に比べ悪化し、全体の5割を超える726組合が赤字へ(赤字組合の収支差引額は▲2,867億円)。
〇保険料収入は対前年度比+2.7%(+2,295億円)の増加。
一方、保険給付費は新型コロナほか呼吸器系疾患等の流行により、令和4年度(+5.7%)に続き+5.3%(+2,398億円)と大きく増加。
〇さらに、高齢者拠出金が令和4年度の一時的な減少の反動等により+7.3%(+2,469億円)の増加。
とくに団塊世代の75歳到達の影響により、後期高齢者支援金が+9.6%(+1,884億円)と大幅に増加。
□ 今後の財政見通しについて(最近の動向を踏まえた推計)
○直近の令和6年4~6月の医療費の伸び(3ヵ月平均:1.3%)は低下傾向にあるものの、令和6年度の医療費については、令和6年度診療報酬改定の影響、令和5年10月からの新型コロナ対応の変更による影響などを含め、令和6年7月以降の動向を引き続き注視する必要がある。
○また、令和6年春闘の賃金引上げの効果により、保険料収入の増加が見込まれる一方、令和6年度も団塊世代の75歳到達により後期高齢者支援金が増加し、高齢者拠出金は増加傾向が続くため、今後の財政影響が危惧される。
健保連では、賃上げで保険料収入が伸びている中での赤字は相当厳しいとし、現役世代の負担軽減に向け、高齢者の窓口負担割合を見直すように訴えているようです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<令和5年度健保組合決算見込みを発表>
https://www.kenporen.com/press/2024-10-03-16-44.shtml
« 石破総理が所信表明演説 「すべての人に安心と安全を」 日本の未来を創り、そして、未来を守る | 令和6年分の年調ソフト等の更新のお知らせ(令和6年10月7日)(国税庁) »
記事一覧
- 雇用保険法等に基づく各種助成金 令和7年度分に係る制度の見直しや新設等を行うための改正省令案について意見募集(パブコメ) [2025/02/21]
- 40~64歳の介護保険料 令和7年度は月6,202円と推計 令和6年度から微減(社保審の雇用保険部会) [2025/02/21]
- 生産性向上支援訓練活用事例集の最新版(vol.9)を公表(独:高齢・障害・求職者雇用支援機構) [2025/02/21]
- テレワークセミナー(第1回~第8回)の動画と講演資料を公開(テレワーク総合ポータルサイト) [2025/02/21]
- 整備が進められている「事業者向けポータル」 概要について説明資料を公表(事業者のデジタル化等に係る関係省庁等連絡会議) [2025/02/21]