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コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス 

2011/01/27

トヨタ労組で春闘の一時金要求 前年実績に1万円程度上乗せ


 トヨタ自動車労働組合(鶴岡光行委員長、組合員6万3千人)は26日、今春闘での一時金の要求額を、組合員平均で「賃金5カ月分プラス7万円」とする方針を固めました。「5カ月分プラス6万円」(180万円)だった前年の獲得額の1万円程の上乗せ水準となります。

 トヨタの一時金の要求額は、賃金5カ月分に業績反映分や組合員の努力分を上乗せして決めます。

 トヨタ単体の2011年3月期の経常損益は、円高で輸出採算が悪化し、600億円の赤字の見通しで、業績反映分の上乗せは厳しい状況ですが、連結での業績は回復基調にあるため、組合員の貢献に対する還元を求めます。

 ここ2年は景気悪化の影響で満額割れが続いていますが、今春闘では3年ぶりの満額回答をめざします。

 また賃金は、デフレ傾向の物価状況などから、2年連続でベースアップ要求を見送ります。定期昇給は完全実施を求めます。

 28日に執行部案を組合員に提示し、職場での議論を経て2月9日に正式決定します。