2011/03/08
正社員採用の増加を見込む企業、2年連続で拡大―帝国データバンク
帝国データバンクは3日「2011年度の雇用動向に関する企業の意識調査」を発表しました。調査結果によると、2011年度中に入社する正社員が「増加する」とした企業の割合は、前年調査と比べ5.2ポイント上昇の19.5%となりました。経営環境の改善を背景に、2年連続で拡大。一方で「採用予定なし」が約4割超と依然高い水準にあります。帝国データバンクは「優秀な人材確保のチャンスであるものの業績は厳しく、採用に悩む企業の姿が示された」(産業調査部)としています。
2011年度(2011年4月~2012年3月入社)の正社員(新卒・中途入社)の採用状況について尋ねたところ、「増加する(見込み含む)」と回答した企業は1万990社中2,142社、構成比19.5%で全体の約2割となりました。2010年度見込み(2010年2月調査)の14.3%と比べると5.2ポイント増加し、2年連続で改善しました。
業種別にみると、増加を見込むのは「農・林・水産」が26.8%で最高。「サービス」や「製造」が続いた。「不動産」は、採用を予定していない企業が54.2%と高水準で、業況の低迷が目立っています。
2011年度の非正社員(派遣社員、パート・アルバイトなど)の採用状況について尋ねたところ、「増加する(見込み含む)」と回答した企業は1万990社中962社、構成比8.8%となりました。一方、「採用予定はない」は同50.8%(5,579社)と3年連続で5割を超えており、非正社員の採用状況は依然として厳しい状況です。
非正社員から正社員への切り替えをする企業が増えているなか、半数以上の企業が非正社員の採用を見送るという状況が続いています。
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