コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス
2011/07/21
「外国人の新卒採用」 積極姿勢の企業が増加中
企業による「外国人の新卒採用」が進みそうだ。調査機関によると、外国人の新卒採用を積極的に推進または検討している企業は33.9%となりました。
「積極的に推進または検討中」と答えた企業の割合は、規模が大きくなるほど高く、従業員5000人以上の企業では78.6%を占めます。
中小企業も、決して消極的ではありません。これまで外国人の採用実績がない企業でも、直近で採用を予定または検討している会社は、従業員100人未満の会社でも21.8%。日本人ばかりの職場に、新卒外国人が初めて入社する会社が、これから増えることになるでしょう。
とはいえ、外国人が働きやすい条件が整っているとはいえません。外国人の採用に前向きな企業でも、「日本語の語学力は必須」と答えた企業が91.9%。「入社時期は日本人の新卒採用学生と同じ」企業は、従業員1000~5000人規模の69.4%にものぼっています。
現時点では、外国人であっても従来の日本人新卒と同じような扱いをするということでしょう。会社全体を「グローバル企業」に転換するには至らず、当面は「海外市場に進出する日本企業」という姿勢を維持する企業が多いと思われます。
この夏以降の電力不足を懸念して、生産拠点を海外に移転する検討を行う企業が増えているという話も聞きます。雇用不安とともに「日本人だけで仕事をする」という選択肢は、今後急速に減っていくのかもしれません。
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