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2019/09/17
家事育児分担は依然として妻に偏る 家族のかたちについての考えには変化の兆し
国立社会保障・人口問題研究所から、「第6回 全国家庭動向調査」の結果を、令和元(2019)年9月13日に公表したとの案内がありました。
この調査は、出産・子育ての現状、家族関係の実態を明らかにし、家庭機能の変化の動向や要因を明らかにするため、平成5年(1993年)から5年ごとに実施されているものです。
調査対象は、無作為に選ばれた300調査区に居住する世帯の結婚経験のある女性で、そのうち、配偶者のいる女性(妻)が回答した6,142票の集計結果をとりまとめたものです。
調査項目は多岐にわたりますが、次の調査結果は知っておきたいところです。
●依然として妻に偏る家事育児分担と、求められる夫婦の平等
・妻と夫の1日の平均家事時間は、妻は平日263分(5年前に比べ17分減)、休日284分(同14分減)、夫は平日37分(同6分増)、休日66分(同7分増)であった。
・1日の平均育児時間は、妻は平日532分(5年前に比べ40分減)、休日680分(同11分減)、夫は平日86分(同3分減)、休日322分(同13分増)であった。
・妻の意識では、「夫も家事や育児を平等に分担すべきだ」への賛成が83.7%であり、平等な分担が支持されている。
●家族のかたちについての考えに変化の兆し
・「夫、妻とも同姓である必要はなく、別姓であってもよい」という意見の支持割合は約5割(50.5%)で、5年前より9ポイント上昇した。
・同性カップルについては、75.1%がなんらかの法的保障が認められるべきだと考え、69.5%が同性婚を法律で認めるべきだと考えている。
"家事や育児は妻の役割"という状況にほとんど変化は見られないようですね。
女性の社会参加が進んでいけば、いつの日か、夫婦間では”家事や育児は収入が少ない方の役割”といった時代になるのでしょうか?
夫婦別姓や同性婚については、世間が認める動きになってきていますので、希望する方も増えていきそうですね。
企業実務でも、対応を迫られる機会が増えていくかもしれませんね。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<第6回 全国家庭動向調査の結果>
≫ http://www.ipss.go.jp/ps-katei/j/NSFJ6/Kohyo/Kohyo.asp
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