2023/12/13
総理が表明「現行の健康保険証の発行を来年秋に終了しマイナ保険証を基本とする仕組みに移行する」
首相官邸において、令和5年12月12日、「第5回 マイナンバー情報総点検本部」が開催されました。
この日の会議では、マイナンバー情報総点検の実施結果等について議論が行われました。
出席した岸田総理は、この日の議論を踏まえ、次のように述べました。
●本日、現時点での総点検の結果報告を受けたが、点検対象件数8,208万件のうち99.9パーセントのデータについて本人確認を終了し、残る障害者手帳情報の一部のデータについても、12月中に終了できる見通しである。
●今回の総点検で、8,351件、割合で言うと0.01パーセントの紐付け誤りが判明した。これらについては、閲覧を停止した上で、各自治体等において、既に、紐付け誤りの修正作業を進めている。
●今後は、再発防止対策を講じつつ、通常業務において、定期的にマイナンバーの確認を徹底していくフェーズに移行する。
●健康保険証については、総点検に加え、医療情報という特性も踏まえ、入念的に、登録済みの全データについて確認を実施している。
本日の報告では、来年春頃に、不一致データの確認作業を完了する見通しとなっている。
●マイナ保険証への移行に際しては、健康保険証の廃止後も、最大1年間は、現行の保険証が使用可能であるほか、マイナ保険証を保有しない方には、申請によらず、資格確認書を発行する。
●さらに、暗証番号の設定が不要な顔認証カードの交付や、特急発行の仕組みの構築など、マイナ保険証の円滑な利用に向けて、マイナンバーカードの改善を進める。
●こうした国民の不安払拭のための各般の措置の進捗状況を踏まえ、法令に基づき、予定通り、現行の健康保険証の発行を来年秋に終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行する。
なお、総点検とは別に、令和3年10月から令和5年11月30日までの間に健康保険証情報で7,553件のひも付け誤りなどが確認されているため、それも含めると、マイナンバーと各種情報のひも付け誤りは、合計で約1万5,900件にのぼるということになります。
そのような状況ではありますが、岸田総理は、「総点検の完了のメドが立った」として、現行の健康保険証を来年秋に予定通り廃止すると表明しました。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<第5回 マイナンバー情報総点検本部>
・首相コメント:https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202312/12mynumber.html
・資料:https://www.digital.go.jp/councils/mynumber-all-check/368a251f-02a6-48a5-9125-1e3f138d6b9d
« ジェンダー平等アドバイザリー評議会(GEAC)による総理表敬 最終報告書を受領 | 事業主の仕事と育児の両立支援に関する意識改革に資する周知用資料を差し替え(厚労省) »
記事一覧
- 雇用保険法に基づく各種助成金 「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」を受けた見直しを行うための改正省令案について意見募集(パブコメ) [2024/11/25]
- 「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」を閣議決定(首相官邸) [2024/11/25]
- ストレスチェックの実施義務対象の拡大など今後の労働安全衛生対策の方向性を示す報告(案)を提示(労政審の安全衛生分科会) [2024/11/25]
- 令和7年春闘方針の案を提示 定昇分を含め5%以上(中小は6%以上)の賃上げを目指す(連合) [2024/11/25]
- 第3号被保険者制度の将来的な解消に向けた早急な合意形成などを求める(日商が提言) [2024/11/25]