人事・労務に関するトピックス情報

コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス 

2011/06/03

パナソニック 節電に歩調を合わせ、自動車関連は木・金休業に


 パナソニックは2日、自動車関連部門で7~9月の間、木・金曜日を休日にし、土・日曜日に工場を稼働させる方向で検討していることを明らかにしました。取引先の国内自動車各社が夏場の節電対策として木・金曜日を休みにするのに歩調を合わせ、業務を円滑に進めるのが狙いです。 自動車産業を起点にした休日振り替えの動きが、産業界全体に広がってきています。  トヨタ自動車など国内の自動車会社はコストを抑えるため、部品などを必要な分だけ供給してもらい、在庫をなるべく持たない生産方式「ジャスト・イン・タイム」を導入しています。このため機器を納入するパナソニックの自動車関連部門も、工場の休日を自動車各社と合わせる必要があると判断したようです。  政府は今夏、ピーク時の電力消費を東京電力や東北電力管内で15%削減する目標を掲げます。国内の自動車各社は全国の工場で、電力供給に余裕のある土・日曜日に生産し、木・金曜日を休みにして電力消費の平準化を目指しています。 電機業界では日立製作所が東京、東北電力管内で7~9月、土・日曜日にグループの工場を稼働させ、平日に休みを分散させる節電対策を打ち出しています。自動車会社と取引の多い電機業界で、こうした動きがさらに活発化しそうです。