人事・労務に関するトピックス情報

コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス 

2018/04/05

年金の財政検証 議論スタート


 公的年金は、長期的な制度であるため、社会・経済の変化を踏まえ、適切な年金数理に基づいて、長期的な年金財政の健全性を定期的に検証することが不可欠です。

 そのため、厚生年金保険法及び国民年金法の規定により、少なくとも5年 ごとに財政検証を実施しています。次の財政検証は来年度〔平成31(2019)年度〕です。

 厚生労働省は、平成30年4月4日に開催された「第1回社会保障審議会年金部会」において、次の財政検証に向けた議論をスタートさせました。

 将来にわたり、現役世代の手取り収入と比べて50%を超える年金給付水準を維持するため、財政検証と合わせて、次の事項などの検討も進めるとのことです。
・マクロ経済スライドのあり方
・被用者保険の適用拡大
・高齢期の就労と年金
・高所得者の年金給付と課税 など
 
 報道などにおいては、「70歳以降の受給開始を選択可能とするなどの制度の改善(高齢期の就労と年金関係)」の検討の行方などが注目されています。今後の動向に注目です。

 今回の年金部会の資料については、こちらをご覧ください。

<第1回社会保障審議会年金部会/資料など>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000202224.html