東日本大震災で甚大な被害があった岩手、宮城、福島3県で、勤務中などに死亡や行方不明となった労働者の遺族による労災死の申請が1500件を超えたことが2011年8月17日までに、宮城労働局のまとめで分かりました。宮城では既に839件の労災保険の給付が決定しています。
自然災害による労災保険の給付件数としては最多となる見通しです。昨年度の全国の給付件数は3934件。平成7年の阪神大震災は67件(給付件数)、16年の新潟県中越地震は10件(同)でした。
宮城労働局によると、15日現在の3県での請求は1535件。3県の内訳は宮城1005件、岩手399件、福島131件。
同労働局は「労災保険の存在を知らなかったり、申請を躊躇(ちゅうちょ)したりしている遺族もいると思う。ぜひ相談してほしい」と呼び掛けています。