2018/11/29
平成30年の大卒初任給_3年連続で過去最高を更新し平均20万6700円(厚労省調査)
厚生労働省から、「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」が公表されました(平成30年11月28日公表)。
賃金構造基本統計調査は、全国の主要産業に雇用される労働者の賃金の実態を、雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別等に明らかにすることを目的として、毎年7月に実施されています。
今回公表された内容は、新規学卒者の平成30年初任給(6月分)の結果で、調査対象となった10人以上の常用労働者を雇用する民間の事業所のうち、新規学卒者を採用し初任給が確定している15,155 事業所について集計されたものです。
調査結果(平成30年の初任給の状況)のポイントは次のとおりです。
●学歴別にみた初任給
男女計の初任給は、全ての学歴で前年を上回った。
・大学院修士課程修了:238,700円(前年比2.3%増)
・大学卒:206,700円(同0.3%増)
・高専・短大卒:181,400円(同1.2%増)
・高校卒:165,100円(同1.9%増)
なお、大学卒の男女別の初任給については、男性は210,100円で前年に比べ1.1%増加しましたが、女性は202,600円で前年に比べ0.7%減少しています。
●企業規模別にみた初任給
男女計の初任給を企業規模別にみると、大学卒では、中企業(常用労働者100~999 人)及び小企業(同10~99人)において、高校卒では、大企業(同1,000人以上)、中企業及び小企業の全ての企業規模において、前年を上回った。
・大学卒 大企業:210,500円(前年比0.2%減)
中企業:204,200円(同0.8%増)
小企業:200,000円(同0.2%増)
・高校卒 大企業:166,500円(前年比1.5%増)
中企業:164,000円(同2.1%増)
小企業:165,200円(同1.8%増)
大学卒の企業規模別の初任給(男女計)に着目すると、中企業と小企業では前年に比べ増加していますが、大企業では前年に比べ0.2%減少しています。
厚生労働省では、「大卒者の初任給について、女性と大企業は昨年に大きく増加した反動で減少したが、新卒の就職状況が改善していることに伴い、初任給の増加傾向は続いている」と分析しているようです。
中企業・小企業では増加しているということは、やはり、大企業よりも人手不足感が強いという見方もできるかもしれませんね。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況>
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/18/index.html
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