コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス
2019/11/18
精神障害の認定基準にパワハラに関連する出来事を明記する方針(労政審の労災保険部会)
厚生労働省から、令和元年(2019年)11月15日に開催された「第80回 労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会」の資料が公表されました。
今回の議題で注目を集めているのは、「脳・心臓疾患、精神障害の認定基準」についてです。
それぞれの認定基準について、次のような報告がされています。
●脳・心臓疾患の労災認定基準
脳・心臓疾患の認定基準については、平成13年度以降改定していないことから、本年度までに収集した医学的知見等を踏まえ、令和2年度に有識者検討会において、認定基準全般の検討を行う予定。
●精神障害の労災認定基準
精神障害の認定基準については、パワーハラスメントに関連する出来事に関し、パワーハラスメント対策の法制化を踏まえ、本年度中に有識者検討会を設置し、検討する方向で調整中。
さらに、最新の医学的知見を収集した上で、有識者検討会において、認定基準全般の検討を行う予定。
パワーハラスメントについては、防止措置の義務化が、令和2年(2020年)6月までに大企業においてスタートすることになっていますが、労災認定の項目も設けることで、認定件数を明確にし、防止の取り組みを進める狙いもあるようです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
他に、複数就業者への労災保険給付についての資料も提出されています。
<第80回 労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会/資料>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_07896.html
« 障害のある方向けの「就労パスポート」を作成(厚労省) | 下請取引の適正化について親事業者等に要請(経産省・公正取引委員会) »
記事一覧
- 派遣労働者に係る労使協定方式 独自統計を使用する場合の「独自統計調査の活用について(報告)」の記載例を公開(厚労省) [2024/11/28]
- 鉄道分野において「特定技能1号」の在留資格が初めて許可されました(国交省) [2024/11/28]
- 令和6年春闘 年末一時金(第2回)回答集計を公表(連合) [2024/11/28]
- 女性活躍推進及びハラスメント対策について論点を整理(労政審の雇用環境・均等分科会) [2024/11/27]
- 求人者の皆さまや医療・介護・保育・幼児教育施設などで人材を募集している皆様へ向けたリーフレットを公表(厚労省) [2024/11/27]