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コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス 

2011/12/26

経済界、歳出削減不足に厳しい声 12年度予算案


  政府が24日に閣議決定した2012年度予算案について、経済界からは歳出の一部を一般会計から外し、
「隠れ借金」を作ってまで何とか見栄えを取り繕った形でした。野田政権の12年度予算案は、またも国債が税収を上回り、歳入に占める割合は49%で当初予算として過去最悪です。それだけでなく、基礎年金の国庫負担の不足額2・6兆円を、道筋すら見えない消費税増税で穴埋めするという「隠れ借金」まで作っています。
 閣内からも「税収を上回る国債を発行することに、だんだん無感覚になっている」(平野復興相)と懸念の声があり、財政規律の緩みは覆いがたいようです。
 経済協力開発機構(OECD)のデータを基に先進7か国(G7)の債務残高を並べても、日本の異常さが際立ちます。
また、経団連の米倉弘昌会長は社会保障分野で「診療報酬や介護報酬の適正化、子どもに対する手当の見直しへの踏み込みが不十分」と言及しています。経済同友会の長谷川閑史代表幹事も、「財政再建を見通した予算案とは言い難い」と批判した。