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コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス 

2012/03/05

公的年金、6187億円の運用益 2011年10~12月期  国内株では損失


 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2012年3月2日発表した2011年10~12月期の運用実績によると、外国株式を中心に6187億円の運用益を計上しました。運用資産全体(財投債を含む)の利回りはプラス0.58%でした。運用益を確保したのは2四半期ぶりです。11年7~9月期は世界的な株安や円高が響き、3兆7326億円の損失が出ていました。11年10~12月期の運用実績を資産別にみると、外国株式で8819億円のプラス。欧州株は債務危機の広がりで上値が重かったが、景況感が改善した米国の株式相場は上昇基調を続けていました。国内債券でも2229億円の利益を計上しています。
 しかし、国内株式は4938億円の損失を出しています。世界景気の減速懸念や円高傾向、タイ洪水の影響を嫌気して株安が進みました。外国債券も482億円のマイナスでした。
 運用資産の構成比は、11年12月末時点で国内の債券が67.37%、株式が11.08%、外国の株式が10.13%、債券が8.38%で、短期資産は3.04%でした。
 運用資産額は、年金給付に伴い2011年9月末と比べ7240億円少ない108兆1297億円に減りました。2011年3月末との比較では8兆1873億円ほど目減りしています。

年金積立金管理運用独立行政法人による資料
http://www.gpif.go.jp/operation/state/pdf/h23_q3.pdf