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コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス 

2017/02/23

厚労省 賃金構造基本統計調査(賃金センサス)を公表


 今月22日、厚生労働省より「平成28年賃金構造基本統計調査 結果の概況」が公表されました。

調査結果のポイントは、次のとおりです。
●一般労働者(短時間労働者以外の労働者)の賃金(月額)
・男女計の賃金は304,000円(前年比0.0%)。男女別では、男性335,200円(同0.0%)、女性244,600円(同1.1%増)。
女性の賃金は過去最高となっており、男女間賃金格差(男性=100)は過去最小の73.0となっています。
・雇用形態別にみると、男女計で、正社員・正職員321,700 円(前年比0.2%増)、正社員・正職員以外211,800円(同3.3%増)。
男女計の雇用形態間賃金格差(正社員・正職員=100)は過去最小の65.8となっています。

●短時間労働者の賃金(1時間当たり)
・男女計1,075円(前年比1.5%増)、男性1,134円(同0.1%増)、女性1,054円(同2.1%増)。いずれも過去最高となっています。
 
 統計上は、男女間賃金格差は過去最小、雇用形態間賃金格差も過去最小となっています。しかし、男女間、雇用形態間で賃金に差があることは確かで、その差をどう捉えるかは見解が分かれるところでしょう。
 この統計は、賃金制度の見直し等の際にも参考にされるものです。一度、世間一般の賃金水準を確認してみてはいかかでしょうか。

詳しくは、こちらをご覧ください。
<平成28年賃金構造基本統計調査 結果の概況/資料>
・報道発表用資料
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2016/dl/12.pdf
平成28年賃金構造基本統計調査 結果の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2016/index.html
 
〔確認〕「賃金構造基本統計調査」とは
賃金は、年齢や勤続年数、職種によって水準が異なるのが普通です。そこで、○歳、勤続○年の技能労働者の賃金水準はいくらか、といったことがわかる統計が不可欠です。これがわか
るのが「賃金構造基本統計調査」です。「賃金センサス」とも言われる大規模な統計調査で、年に1回、6月分について調査され、翌年の2月末に結果が発表されます。
今回の調査結果は、調査客体として抽出された10人以上の常用労働者を雇用する民間の65,881事業所のうち、有効回答を得た49,783事業所について集計したものとなっています。
なお、「毎月勤労統計調査」の賃金統計からは、賃金の労働者一人平均の水準とその増減状況がわかり、全体の水準とその変化を把握できます。