人事・労務に関するトピックス情報

コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス 

2011/06/29

石綿の労災認定、5年ぶり1000人下回る-2010年度は994人


 厚生労働省は28日、仕事中にアスベスト(石綿)を吸い込み中皮腫などになったとして、2010年度に労災認定を受けたのは994人(速報値)で、5年ぶりに1000人を下回ったと発表しました。前年度より77人(7.2%)減少しました。

 厚労省は「石綿による疾患は発症まで20~40年かかる。多少の減少はあっても、今後も現在と近い水準で推移する可能性がある」としています。

 疾患別の内訳は、中皮腫が498人と最多となっています。肺がんが424人、良性石綿胸水が38人、びまん性胸膜肥厚が34人でした。

 特別遺族給付金の支給決定を受けたのは41人で、同62.4%減。内訳は肺がんが25人、中皮腫12人、石綿肺4人でした。