2019/11/27
賃金を引き上げた・引き上げる企業は90.2% 8年連続増加で過去最高(厚労省調査)
厚生労働省から、「令和元年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」が公表されました(令和元年(2019年)11月26日公表)。この調査は、全国の民間企業における賃金の改定額、改定率、改定方法などを明らかにすることを目的に、毎年8月に実施されています。
今回公表されたのは、有効回答を得た企業うち常用労働者100人以上の1,647社について集計されたものです。
ポイントは、次のとおりです。
◆賃金の改定状況
●賃金の改定の実施状況別企業割合
令和元年中に「1人平均賃金を引き上げた・引き上げる」企業は90.2%(前年89.7%)
●令和元年の1人平均賃金の改定額(予定を含む。)は5,592円(前年5,675円)
改定率(予定を含む。)は2.0%(同2.0%)
◆定期昇給等の実施状況
●令和元年中の定期昇給の状況
定期昇給を「行った・行う」企業割合は、
・管理職 71.2%(前年69.7%)
・一般職 80.4%(同80.1%)
●定期昇給制度がある企業における令和元年中のベースアップの状況
ベースアップを「行った・行う」企業割合は、
・管理職 24.8%(前年24.2%)
・一般職 31.7%(同29.8%)
厚生労働省では、 景気回復や人手不足の影響で賃上げ傾向が続き、引き上げ額も高い水準で推移していると分析しているようです。人材確保のために処遇を手厚くしている企業が増えているという傾向も反映された結果といえそうです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<令和元年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況>
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/jittai/19/index.html
« 令和2年1月14日以後における法人番号等の公表時期についてお知らせ(国税庁) | 国家公務員の中途採用に取り組む(就職氷河期世代支援の会合) »
記事一覧
- 女性活躍推進及びハラスメント対策について論点を整理(労政審の雇用環境・均等分科会) [2024/11/27]
- 求人者の皆さまや医療・介護・保育・幼児教育施設などで人材を募集している皆様へ向けたリーフレットを公表(厚労省) [2024/11/27]
- 賃上げの流れが中小企業や地方にも行き渡ることが重要(政労使の意見交換) [2024/11/27]
- 手形等のサイトの短縮に関する注意喚起 必ず60日以内に(経産省・中小企業庁など) [2024/11/27]
- 健康保険証の発行終了に伴う各種取扱いについてお知らせ(協会けんぽ) [2024/11/26]