コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス
2020/12/11
後期高齢者の窓口負担 2割負担の具体的な所得基準は年収200万円以上 与党の方針が決定
「政府・与党(自民党及び公明党)は、令和2年12月10日、75歳以上の後期高齢者が医療機関で支払う窓口負担について、負担割合を1割から2割に引き上げる対象範囲を『単身世帯で年収200万円以上』、実施時期を『令和4年10月から令和5年3月の間』とすることを決めた」といった報道がありました。
負担割合が2割となる対象者は、厚生労働省の試算では約370万人となります。
なお、実施から3年間は、外来診療での支払額の増加分を1か月あたり3,000円に抑える緩和措置をとるということです。
後期高齢者の窓口負担の在り方については、社会保障審議会医療保険部会で5つの所得基準の案が示され、そのうち、どの所得基準を採用するか、自民党と公明党の間で調整が図られていましたが、ようやく、結論を得たようです。
〔参考〕第134回社会保障審議会医療保険部会の資料/後期高齢者の窓口負担の在り方について
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000696536.pdf
今後、全世代型社会保障検討会議の最終報告でとりまとめ、令和3年1月召集の通常国会で関連法案の成立を目指すこととしています。
なお、政府・与党は、同日、児童手当の特例給付について、夫婦のうち高い方の年収が1,200万円以上の場合は特例給付の支給対象としない方針も決定したということです。こちらについても動向に注目です。
« 国家公務員に冬のボーナス支給 平均支給額は前年比5%減の65万3,600円 | 令和3年度の与党税制改正大綱を決定 »
記事一覧
- 雇用保険法等に基づく各種助成金 令和7年度分に係る制度の見直しや新設等を行うための改正省令案について意見募集(パブコメ) [2025/02/21]
- 40~64歳の介護保険料 令和7年度は月6,202円と推計 令和6年度から微減(社保審の雇用保険部会) [2025/02/21]
- 生産性向上支援訓練活用事例集の最新版(vol.9)を公表(独:高齢・障害・求職者雇用支援機構) [2025/02/21]
- テレワークセミナー(第1回~第8回)の動画と講演資料を公開(テレワーク総合ポータルサイト) [2025/02/21]
- 整備が進められている「事業者向けポータル」 概要について説明資料を公表(事業者のデジタル化等に係る関係省庁等連絡会議) [2025/02/21]