2024/06/07
中小企業の賃金改定に関する調査結果を公表 賃上げ率3.62% 大企業と格差(日商)
日本商工会議所から、「中小企業の賃金改定に関する調査」の集計結果が公表されました(令和6年6月5日公表)。
この調査は、物価上昇や人手不足を背景に賃上げの機運が高まり、雇用の7割を支える中小企業の賃上げへの関心が高まるなか、中小企業の賃上げの実態を詳細に把握し、今後の要望活動に活かしていくために、令和6年4月1日から5月17日にかけて実施されたものです(回答があった1,979社の調査結果を集計)。
調査結果のポイントは次のとおりです。
ポイント①:2024年度の賃上げ
・2024年度に「賃上げを実施予定」とする企業は74.3%と7割を超え、1月調査から13.0ポイント増。うち「防衛的な賃上げ」は59.1%と依然6割近く。
・従業員数20人以下の企業では、「賃上げを実施予定」は63.3%。うち「防衛的な賃上げ」は64.1%。規模の小さな事業所では、賃上げの動きやや鈍く、厳しい状況。
ポイント②:正社員の賃上げ
・【全体】賃上げ額(月給)9,662円、賃上げ率3.62%(加重平均)。
・【20人以下】賃上げ額(月給)8,801円、賃上げ率3.34%(加重平均)。
ポイント③:パート・アルバイト等の賃上げ
・【全体】賃上げ額(時給)37.6円、賃上げ率3.43%(加重平均)。
・【20人以下】賃上げ額(時給)43.3円、賃上げ率3.88%(加重平均)。
この調査においては、中小企業の賃上げ率は3.62%という結果でした。
これを受けて、報道では、「大企業との格差は大きい」などとして取り上げられています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<「中小企業の賃金改定に関する調査」の集計結果について(日商)>
https://www.jcci.or.jp/news/research/2024/0605110001.html
« 令和6年春闘 第6回回答集計 賃上げ率5.08%で5%超えを維持(連合) | 「女性の職業生活における活躍推進プロジェクトチーム」中間取りまとめを公表 »
記事一覧
- 違反した場合に求人不受理にできる対象条項に育介法の改正規定を追加 政令の改正案を提示(労政審の職業安定分科会労働力需給制度部会) [2024/11/22]
- 「『確定拠出年金法施行規則の一部を改正する省令』の公布について(令和6年 年発1118第4号)」などを公表(厚労省の新着通知) [2024/11/22]
- 「建設産業における女性活躍・定着促進に向けた実行計画」 新計画の骨子案について議論(国交省の検討会) [2024/11/22]
- 高額療養費制度 自己負担限度額の引き上げ・所得区分の細分化などを検討(社保審の医療保険部会) [2024/11/21]
- 日本年金機構からのお知らせ 「~協会けんぽ管掌事業所のご担当者さまへ~令和6年12⽉2⽇以降の資格確認書の発⾏」などの情報を掲載 [2024/11/21]