資格取得受験の専門校を全国で経営するTAC(東京都千代田区)の経理担当で昨年3月、急性虚血性心疾患のため亡くなった男性(当時35歳)について、東京労働局中央労働基準監督署は、長時間労働による過労死として労災認定していたと代理人の川人博弁護士が会見で公表しました。
弁護士や遺族によると、男性は2009年11月にTACに転職し、入社直後に公認会計士試験に合格していました。
男性は経理を担当、正式に公認会計士になるための実務補習を週1回程度受けながら勤務し、午前9時ころから深夜にまで及ぶことも多かったということです。
亡くなる直前の勤務は徹夜も含め連続12日間にも及び、休日の朝に自宅で倒れ死亡しました。
労災決定は同年12月27日付、労基署が認定した時間外労働は、死亡前の1カ月間は41時間9分、その前の1カ月間は125時間13分でした。