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コンテンツ提供元:株式会社ブレインコンサルティングオフィス 

2011/01/11

日本年金機構 過払いミス5500万円 


 日本年金機構は7日、過去の記録漏れで支払われなかった厚生年金を時効にかかわらず全額支給する「時効特例給付」で、2008年以降、58人に対して合計で5452万円の過払いがあったことを公表しました。過払い額は最大で約950万円で、機構は今後、対象者に謝罪するとともに、返還を求めていくということです。

 通常、年金給付は5年で時効になるため、それ以前の年金は原則として受け取れませんが時効特例給付は、「ねんきん特別便」「ねんきん定期便」などで記録漏れが発覚し、年金記録を訂正した場合は特例的に時効となった年金が支払われるものです。

 今回明らかになったのは、旧社保庁のシステム発注のミスが原因で支給済み年金の一部の期間を誤って未支給としていたり、60歳以降も会社で働いている場合に年金が減額・停止される「在職老齢年金」について減額・停止分を考慮に入れずに算定するなどしていました。

 機構では昨年9月にも、過払いミスがあったことを公表しています。